ドラえもんに見るアニメソング事情

主題歌変更らしいです。変えるなら4月にリニューアルした時点で変えとけば良かったのに…。明らかに現OPが失敗したと言っているようなもの。歌知らない新規視聴者(=子ども)は意味わかんないでしょうし。


別に変更すること自体に抵抗はないです。30年も続くようなアニメなので、主題歌の変更もあるでしょう。長年お疲れ様でした&ありがとうございました>現OP


そしてアニメソングというものについてちょっと考えます。


「懐かしのアニメソングベスト10」とかTVであったらランクインする曲は大抵決まってます。ヤマト・マジンガーZ・トトロ・タッチ・ルパン…など。今日思ったのは、10年後、20年後に同じ企画をやっても、ランクインする曲が変わんないかも、と。自分の世代が実際にアニメを見て知ってるのって「おどるポンポコリン」とか「CHA-LA-HEAD-CHA-LA」とか「オラはにんきもの」…。


アニメーション神戸の今年の受賞作が出ていました。注目すべきは主題歌賞。アニメの内容・世界観をストレートに伝える曲が毎年選ばれています。過去には「Forフルーツバスケット」「DANZEN!ふたりはプリキュア」「明日へのbrilliant road」などが受賞。


http://www.xebec.co.jp/anime-kobe/


一般投票で選ばれた5曲のノミネート曲から審査員の審議で決まります。受賞作は、今年一番の話題を呼んだ「ハッピー☆マテリアル」。


月ごとに歌うメンバーやアレンジが変わるというこの曲。逆に言い換えれば、メンバーやアレンジしか変わってないわけで大元の曲自体は変わっていないのです。コロコロ主題歌が変わり、印象に残りにくい昨今のアニメソングに独特の解決法で挑んだ作品とも言え、実際ネギまの主題歌として強く印象に残ってます。強いて言えば映像にもっと力を入れて欲しかった気が。あと、売り方が汚く見えてしまったのは事実ですが…。


アニメソングは、曲だけ、歌詞だけ、歌だけと各要素のみによって出来るものでなく、曲全体が持つ雰囲気、作品との適合性が重要になると思います。ネギまにはそれが出来ていた、ドラえもんにはそれが足りなかった、と言っても過言ではないです。過去の認知度に頼りすぎたことから我々視聴者の支持を得られず失敗になってしまいました。


ドラえもんは既に完成された作品である以上、我々の期待も大きく。そこにてこ入れして行く以上、冒険は必要となってきます。すぐには結果が伴わず、我々も反発するかもしれませんが、「これがドラえもんの主題歌だ!」と自信を持って言える歌を作ったのなら、胸を張って流し続けて欲しく思います。視聴者側にも徐々にドラえもんの主題歌として定着していくでしょう。


次の主題歌も長く愛される歌になって欲しく…。とりあえず楽しみに待ちます。