つよきす Cool×Sweet

酷評されまくりのアニメの感想。AT-X視聴だったので、タイミング遅れてます。


言われてるほど酷くないよ?つーかむしろ好きなくらい。1クールでストーリーを描くなら、メインキャラを絞らざるを得ないわけで。かといってヒロイン一人に絞って恋愛描いたら、それはそれで反発が来るわけで。この構成は最小公倍数的な選択だと思います。


いや、ホントに最小公倍数なら各キャラの当番回を淡々とこなして、最後一人ヒロイン絞るって形ですね。原作ファンの反感も呼ばず、薄く広く情報を流して新規ファンの獲得を狙うという無難な選択。ただ、最終的に何がしたかったのか中途半端になりがちな構成。思いつくところではToHeart2とか。…なので、つよきすは公倍数ではあるものの、最小公倍数を選んだわけではないと思います。


ただ、締めは褒められないよなぁ。Wikipediaとかに平気で結末書いてあるのもどうかと思うけど、全体の構成は強気だったにも関わらず、締めは、良く言えば「ぼかした」、悪く言えば「逃げた」感じです。劇中劇オチとして全体を引っくり返したのを、最後のレオと素奈緒のキスで戻そうとしたんでしょうが、それが宙ぶらりんになってしまった感を受けました。


確かに監督の木村真一郎氏好きですから、贔屓目に見てます。原作もののアニメ化だと、投げっぱなしだったり、原作なぞって無難にまとめる例が多い中で、きちんとアニメ単体でも見れるものとしてまとめてくれる監督なので。でも、結末は微妙だったものの、放送開始前から各所で製作者側のコメントが一人歩きして、結果、開始前から酷評されていたことは事実です。本編と関わりない所で損をしてる作品ですね。…確かに「原作未プレイ」を公言した脚本家はどうかと思いますが。言わなきゃ気付かないレベルなのに…。


まとめますと、「バックグラウンドを無視して見れば、全体的に良作、結末は無難で微妙」という感じで。締めさえかっちりしてれば良い方に推したんですけど、これくらいのコメントで。