いちご100%・続

さて、前にも書きましたがさらに感想とか考察とか。漫画お貸ししてたくみちょーがご自分の日記に感想書かれてたので、そっから引用しつつ考察。長文+ネタばれ注意。


くみちょーに貸す時に言ったことは、「真中が西野に転んだ理由・きっかけを考えてみてー」、と。くみちょーはしっかり考えて書いてくださいました。僕は、一言、「ブラジャー紛失事件」くらいに考えてたのですが。なので僕ももうちょっと考えたいと思います。

自分なり結論。東と西の一騎打ち中(北と南は論外な位置に居たかと思われる)に西から思い切り直接的なアプローチ(告白)があったところまではどっちつかずじゃなかったかと。

そこがターニングポイントですね。それまでは流れに身を任せているだけだった真中の恋愛についての思考は、西野の告白から始まったと言っても過言ではないでしょう。そして西野への告白までの間に起きたイベント。「東城ブラジャー紛失事件」。あれによる東城の不審な言動が、引き金になったと読み取りました…。このイベント、ストーリー的に必要だったのかな?このイベント端折ってもストーリー的に上手く繋がる気がするのですが…。

まぁ、西だけ違う高校(南もではあるが…)なので、会うだけで一大イベントになるという点でもある種勝ってたのかも知れないなーとも思ったり。

お約束と言う感じのイベントは西野の方に多かった気がしますね。修学旅行とか最たる例でしょう。東城との間で揺れてるとは思えないほど熱いイベントだったと思います。

最後はほんと、誰かの言葉「恋愛はタイミングだ」をそのまま描いた様なお話になってましたね。あ、最初からそうかも。タイミングの問題なのですよ。多分。

限りなく「ブラジャー紛失事件」のタイミングは悪かったと思います。あの時、東城がブラジャーをしていたら…。


でもね、最近読んだ「神様家族」に書いてあったことが当てはまるなぁ、と。今、手元に本がないので、アバウトの内容で書きますが、


「恋愛ってのは意外とあっさりと終わってしまうもの。お互いが、相手と一緒にいたいと努力して何とかやっと続けていけるもの。」


な感じだったと思います。真中と東城はお互いの関係に甘えてた所があるんだと思います。でも、恋愛ってのは脆いもので。序盤から明確に見えてたお互いの恋愛感情も、西野によって崩されて行きます。これは、横取りする西野が悪いとか、真中が流されるから悪いとかじゃなく、当然の結果だと思います。東城と真中がもう一歩ずつでも近づいていれば話は変わったのかもしれません。

でも、最後東城は、ヒロインの座を取り戻したと思うのですよ。ヒーローのお相手役、という意味ではなく、女主人公的なヒロイン。漫画全体のヒロイン。西野は真中とくっついた辺りからキャラの印象が薄くなっていった様な。。特に最終回なんてねぇ・・・なんかかわいそうな。
だから、私は東城の勝ちだと思います。そういう意味で。

作者さんも悩んでたんじゃないかなーと思いますね。西野とひっついた後の、西野と真中の関係描写。文化祭然りクリスマス然り、ほとんどが東城逆転への布石に見えます。その辺西野の印象薄くなった感があります。逆に、東城は心情描写が出てきます。


終盤のカラオケボックスでの真中と西野の会話まで、東城を選ぶか西野を選ぶか分かりません。というかあの流れなら東城選んだ方が自然です。ですが、真中の気持ちの流れからは西野を選んで当然です。二回目の告白からは西野への気持ちは揺れてない(少なくとも描写的には)ので。それほど東西の勝負は拮抗してたと思います。ここまで拮抗してた二大ヒロインってのはそうそういないでしょう。そういう意味で斬新な話だったと思うし、大好きです。


いちご100%マルチエンディングのゲーム誰かつくってー。PS2のは話途中で作られたから微妙らしいし…。