Steins;Gate

一部で神ゲーと評判のSteins;Gate。水星ラアメンに借りてプレイ。


感想……ん、普通……。


■作画
キャラクターデザインはhuke氏。普通のギャルゲーの絵柄にはなかったタイプですね。シュタゲ自体、ジャンルが想定科学ADVなので、ギャルゲーと言うわけではないのですが。ゲームとして違和感を感じることはなく、溶け込んでました。


■音楽
安心の阿保剛&磯江俊道サウンド。ボーカル曲に関しても、千代丸&礒江俊道という安定感。この半現実的な世界観にはいとうかなこ嬢の声はぴったり。


■ストーリー構成
全11話構成。1〜5話までは共通。6、7、8話でそれぞれバイト戦士・フェイリス・ルカ子EDに移行することが可能。最終的にはまゆしぃED・クリスED・Trueルートとあるけど大筋は同じ。Trueルートのみ11話がある。


序盤が長過ぎる。1話あたり2〜3時間かかる。話単位で区切りを考えた場合に、各話が劇場版尺あるのは致命的。物理学の説明とかやたら多いので、ある程度は省略可能なのでは?漫画版くらいあっさりしてる方が読み進めやすい。


6話あたりから事件が動き出してストーリーが面白くなってくるのですが、どうもこのSteins;Gate特有のタイムトラベル理論に慣れない。世界線変動率と世界線とかアトラクタフィールド理論とか。それ単体の意味は分かるのですが、それが人の生死に絡んでくると「世界が望んだ」となる点に理不尽さを覚える。「人の生死は世界線毎に決まっている」ということなのでしょうが、そこに関しては特に強い根拠もなく、あくまで結果論。


話として一番盛り上がったのは6話。バイト戦士の過去からの手紙とかかなりゾクゾクした。ただ、それ故に7話8話でだれた感があります。人の想いを消すということについて必要だったのかもしれませんが、別ルートに入ったような感じだったもんなぁ…。


ルカ子エンドってあの後平和に暮らせたの?SERNに狙われる要素は消してない気がするんだけど。


エンディングは、クリスEDで終わってて良かったと思う。個人的には11話が完全に蛇足。それまでに比べれば、問題のスケールがかなり小さくなった上に、全く別の問題が出てきたような感すら覚える。11話の出だしってホントギャグとしか思えなかったのですよ…。しかも11話は途中から話が完全に読めたし…。


■総合評価
ストーリー評価が中の下なのですよね。減点材料は序盤の長さと7,8,11話。会話のテンポとか世界観・キャラクターはすごく好きなんで、その辺や音楽・絵で加点して総合中の上というところですね。


この手のシナリオを好き好んで読んでいるからこの評価になったんだと思います。タイムトラベルやループものに関してさほど触れていない方なら面白く読めるのかも。


ついつい比べてしまった作品たち。
Ever17(11話のノリとかはこの流れを感じる)
リアル鬼ごっこ(これを見たが故に11話の出だしがギャグに見える。)
・君といた未来のために(主人公が何度も逆行するお話。この話の歴史改変の制限はかなり緩いので、世界線とかがじれったく感じる。)
ひぐらしのなく頃に(ループものとしては似た感じなのですが、仲間との協力という点ではひぐらしの方が勝ってる。シュタゲはオカリンとクリスティーナの2人が主にメインなので。)